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日本の織り技術の粋を味わう~裂地アイテム・isozaki

日本の製織技術は、その精緻さ、技術の高さに目を見張るものがあります。「裂地」とは、もともと掛け軸や衝立などの「表具」と呼ばれるインテリア用品向けに織られたものですが、その織りの良さ、堅牢さは近年、日常的にお使いいただけるファッション素材としても注目されています。

 

この記事では、現代まで伝承される「裂地」の工程をご紹介します。

「裂地」とは?

「裂地(きれじ)」とは、鎌倉~室町時代の中世以降、舶来品として中国やインド、東南アジア諸国から渡ってきた織り物の系譜を受け継ぐ、高品質な織り物の総称です。当初は、高僧や武将などの有力者や、猿楽演者の装束、および寺社の帳や打ち敷などの素材として珍重されました。

その後、茶の湯の文化が浸透していくと、茶道具入れや、書画を鑑賞するための掛け軸などに使用されるようになりました。当初は舶来品そのままだった色柄も、しだいに日本独特の美意識である「侘び・寂び」を帯びた主張しすぎない色合い・文様や、精緻な織り地の質感そのものを愉しむ織り物に発展していきました。

 

織りに入るまでの工程は、A) 糸の準備 B) 紋処理(織り出す文様の準備)の2つに分かれ、それぞれ同時進行で行われます。

A) 糸の準備

1. 糸染め

生糸の外皮(セリシン)をまず精練し皮質を落とします。精練後、しなやかな糸に生まれ変わり、その後糸染めに入ります。

目的とする色目に染めることは非常に難しく、気温、湿度等にも左右され、職人の経験値と高度な技を要します。

2. 糸繰り

経糸、緯糸ともに染色から上がってきた糸を、扱いやすいよう枠(巻取枠)に小分けをします。

単純な作業ですが、この作業を丁寧にしないと後々トラブルにつながります。

3. 整経

経糸(=縦糸。たていと)のみに対して行われる、重要な工程です。緯糸(=横糸、よこいと)には行いません。

糸繰りで小分けした糸を一本一本、経糸の本数分並べてロール状に巻きます。通常、金襴や緞子を織る場合には、約4,500~9,000本にもなります。それぞれの糸の張り・弛みが無いよう均一に巻き取る必要があり、ここでも熟練した職人の技を要します。

B) 紋処理

4. ジャガード(紋織)と紋型

文様(柄)を織で表現するには、ジャガード(紋織)装置が必要となります。高貴な文様や伝統的な図案・柄など様々な種類を織り表すために、装置に指示を与える紋型を作成します。

新たな紋型の設計には卓越した知識と経験が必要となり、紋型の作成は紋織物を行う上で要とも言えるでしょう。

織り~完成まで

5. 製織(織完成)

製経された経糸、緯糸用に小分けされた糸枠、ジャガードや紋型、金箔などの各種材料が全て揃い、初めて製織工程に進みます。経糸を織り機にセットするため、数千本の糸の「経(た)て継ぎ※」という地道な作業を行います。こうして製織に移ります。

※「経(た)て継ぎ」・・・一本の経糸を織り終えたときに新しい経糸に引き継ぐため、新旧の経糸を一本ずつ連結する作業のこと。

経糸は一本切れただけでもキズになり製織そのものが出来なくなるので、経糸の管理には大変気を配らなければなりません。更に緯糸のテンションと織込みの力加減(「筬打(おさうち)」※)をムラなく均一にし、織りなしていいきます。これらの大変繊細な作業を繰り返しながら、織物が仕上がっていきます。

※「筬打(おさうち)」・・・杼(ひ=緯糸を経糸に通すための道具。シャトル。)を使って経糸に通した緯糸を、すでに織り上がっている部分に押し詰めていくために、筬(おさ=織った糸を整えるための櫛のような道具。)を打ちつける作業のこと。

6. 整理加工

織り上がった裂地を確認します。糸の浮きがないか、織りキズや汚れがないかなどを調べ、修正出来るところは手直しし補正をします。その後、最終検反し、巻き棒(芯木、紙管)に織り上がった反物を巻いて完成です。

このような工程を経て織り上がった裂地は、仕様・色・紋様の視覚的なデザインだけではなく、それぞれに深い意味を持ち、日本文化と歴史の一端をうかがい知る事ができます。

裂地を贅沢に使用した、isozakiのファッションアイテム

精緻な工程を経て織り上げられた裂地でお仕立てした、スタイリッシュなisozakiのファッションアイテム。

男性にもお使いいただけるシックなデザインから、華やか・キュートなデザインまで、幅広いテイストの商品を展開しております。

採り入れやすい名刺・カードケース、ポーチなどの小物も展開しております。ぜひお試しください。

isozakiについて―伝統美をスタイリッシュに

掛け軸や衝立などの表具に使用される裂地(=織物)は、仏教の伝来とともに日本に伝えられ、鎌倉時代~室町時代までにその織りの技術が確立しました。以降、京都を中心に優れた織物が生産され、家のしつらいとして、装束として、また茶道具用の入れ物などとして日本人の生活を彩ってきました。

近年、生活様式の変化により表具に使用される裂地の需要は減少していますが、その高度な技術に裏打ちされた深みのあるデザイン、質感は目を見張るものがあります。 isozakiは、日本に伝えられてきたこの織りの伝統を、日々お使いいただけるバッグ・ポーチなどのファッション小物や、クッションカバーなどのインテリア小物に展開し、その素晴らしさを広くみなさまにお伝えするために設立されたブランドです。  

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